ただのカスタマイズにとどまらない
チェーン&スプロケットは、チューニングとメンテナンスも兼ねているため、加速、レスポンス、燃料にも直結するという非常に大切なカスタムポイントなのです。
チェーン&スプロケットはバイクの駆動系を司っています。
一部、ベルト・シャフト駆動もありますが、バイクのほとんどは歯車の形をしたスプロケットが組み込まれているのです。
この部分は見落とされがちなのですが、手を加えればバイクの特性を変えられるポイントなので、カスタムポイントとしても忘れてはなりません。
エンジンで作り出された回転運動は、フロント(ドライブ)スプロケットへ伝わり、リアホイールのリア(ドリブン)スプロケットまでチェーンを介して力を伝え、ホイールを回転させることで走行するというのがバイクの仕組みです。
このためスプロケットの歯数を変えれば、走行特性の変更が可能になるのです。
チェーンを耐久性の高いものにする、チェーン自体が軽いものにするというカスタマイズを行うことで、ノーマルとはまた違う性能を引き出せます。
派手さはなくても、効果は非常に大きいのが駆動系のカスタムですので、基本をしっかり覚えておきましょう。
スプロケットの歯数とその特性
スプロケットの歯数を変えると、バイクが高速型になったり加速型になったりします。
その特性を簡単にまとめると、フロント(ドライブ)側のスプロケットの歯数が増えると加速は下がりますが高速は伸び、歯数が減ると加速は良くなりますが高速が伸びなくなります。
反対にリア(ドリブン)側のスプロケットの歯数が増えると、加速は良くなりますが高速が伸びなくなり、歯数が減ると加速は下がりますが高速が伸びます。
なお、一般的に歯数は「Teeth」から「1T」などと呼びます。
フロント側を1T分変更することと、リア側を3T分変更することは同程度です。
ノーマルの状態からスプロケットを変更する場合、歯数をどれだけ変えるかも大切です。
何故なら、歯数が変わるということはスプロケットの大きさが変わることでもありますので、ノーマルの長さのチェーンはそのままでは使えなくなることがあるからです。
2Tくらいまでならチェーンの調整で対応できることが多いですが、3T以上だと長さ変更が必要になってきます。
それだけでなく、スプロケットが極端に大きいと車体にチェーンが干渉してしまうこともありますし、反対にあまりに小さいスプロケットだとチェーンスライダーなどが急激に摩耗してしまう可能性があるなど、注意が必要です。
ですから、ノーマルと違うサイズのものにする場合、ショップに確認してからの方が安心です。