ヤマハ初の4ストモデル「XS-1」

ヤマハ・XS-1の特徴はこれだ

ヤマハ・XS-1が、初めて姿を見せたのは、1969年に行われた東京モーターショーのことでした。
当時の時代背景は、日本は高度成長期の真っただ中で、アポロ11号の月面着陸成功が、全世界に驚きと喜びにあふれた時代でした。
車やバイクも、単なるに起用的な乗り物ではなく、スポーツモデルへとシフトしていくのもこの時代だったのです。

そのような中、ヤマハが初の4ストモデルの、650cc大排気量マシン「XS-1」を東京モーターショーで発表しました。
いわば、ヤマハの4スト時代の幕開けで、記念すべき第1号が、このXS-1モデルというわけです。
それまで、ヤマハのバイクの最大排気量は、2ストロークマシンの350㏄が最高でした。

国内向け1970年モデル・XS-1のスペック

『ヤマハ・XS-1主要スペック』

エンジン形式:空冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
排気量:653cc
最高出力:53.0PS/7000rpm
最大トルク:5.5kgf・m/6000rpm
全長×全幅×全高:2175mm×905mm×1155mm
シート高:
車両重量:185kg
燃料タンク容量:12.5リットル
ホイールベース:1410mm
タイヤサイズ(前):3.50-19 バイアス4PR チューブタイヤ
タイヤサイズ(後):4.00-18 バイアス4PR チューブタイヤ
当時の販売価格:33万8000円

XS-1の誕生秘話

当時の日本は、戦後復興を果たし、驚異的な高度成長期にありました。
様々なモノであふれ始めたのこうした時代で、当時の為替レートは固定相場で、1ドル360円に固定されていました。
今を見てお分かりいただけるように、当時はアメリカの商品を購入するのに、今の3倍の値段を出さなければ買うことはできませんでした。

舶来品が高級イメージとして認知されていたのも、こうした時代背景があったからです。
そのアメリカは、日本最大の輸出国でした。XS-1の開発当初は、650㏄の2ストロークマシンで開発がすすめられていました。
しかし、4ストマシンが、アメリカのモーターサイクルファンの間でパワーの象徴だったこと、そして当時の公害問題もあり、4ストマシンとして、XS-1が誕生することになります。

XS-1はヤマハ4ストマシンの祖となる

大排気量のバイクが、日本で開発されたのも、時代背景によるものが大きかったといえます。
高度成長期の真っただ中で、道路も次々と整備されていき、高速道路も各地に増えていきます。
つまり、日本国内にも、大型排気量を求めるニーズが高まっていたわけです。

実際にこの時代、ヤマハが4スト650㏄2気筒のXS-1、ホンダからは4スト4気筒のCB750、カワサキは2スト3気筒500ccのマッハⅢ、スズキからは2スト並列3気筒のGT750と、次々と生み出されていくことになります。
そんな中、XS-1は「ペケエス」の愛称で、ファンの間で浸透していくことになります。
2ストと4ストとでは、エンジンの構造そのものが異なるため、開発にはかなり難儀したようですが、その後のヤマハ4ストマシンに生かされていくことになります。

Share