協働ロボット実用化への取り組み

協働ロボットとは?

協働ロボットとは、「人間と協力して作業を行うロボット」のことです。
製造業をはじめとしたさまざまな産業ではロボットが広く導入されていますが、従来のロボットは「人間の代わりに作業を行う」ことを前提とした産業ロボットです。
それに対して協働ロボットは、人間と一緒に作業することを前提に開発されているのが大きな特徴です。

産業ロボットと言えば、単純作業を効率的に行うためのものであったり、危険が伴う作業を人間の代わりに行うためのものであったりと人との分業が前提となっていました。
また、装置全体が大型であったり、扱いには危険が伴うケースも少なくありません。
それに対して協働ロボットは、よりコンパクトで小型、扱いやすく人間と同じ空間を共有しながら作業を行うことを前提にしています。
簡単に言えば「手伝ってくれる便利なロボット」なのです。

産業ロボットの場合、単純作業である一方で機能が専門化しており、基本的には特定の作業にしか対応できません。
それに対して協働ロボットは「人間の作業を手伝う」面を持ち合わせているのため、機能が専門化しすぎておらず、柔軟な作業に適応することができます。
しかも産業ロボットのように大型で扱いに危険が伴うことがないため、設置場所を問わず、しかも作業の状況に応じてロボットを移動させて使用できるなど汎用性の高くなります。
よりフレキシブルな対応が可能なわけです。

あくまで人間がコントロールした状況でロボットを活かしつつ、作業現場の効率や安全性、生産性を向上させる、これが協働ロボットの大きな特徴と言えます。
ですから、ロボットの導入によって人間の雇用が過剰に奪われるといった不安もなく、「ロボットと共存できる作業現場」を実現するためのロボットとも言えるでしょう。

ヤマハの取り組み

ヤマハでは、この協働ロボットの開発にも力を注いでいます。
例えば2022国際ロボット展においても、ヤマハが協働ロボットを出品して話題になりました。
そこで出品された協働ロボットでは、狭小エリアでの作業が可能な機能、さらに高速動作・低速動作の切り替えが可能、高精度の力覚センサーの搭載など最新技術が取り入れられており、精密な動作を効率よく、安全に行うことができる特徴を持ち合わせていました。
まだこれは参考出品としての出品でしたので実用化は先ですが、今後に期待を持たせるに十分な内容でした。

また、2020年には早稲田大学のロボット開発スタートアップである東京ロボティクスへの出資と技術供与を発表しており、ヤマハ内部にとどまらず広く範囲で協働ロボットの開発を推し進めていく取り組みも行っています。
こうした取り組みが今後どれだけ進められ、実用化されていくか、今後に期待したいところです。

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