ヤマハの電子制御システム6軸「IMU」

ヤマハの高い技術力「電子制御システム IMU」

YZF-R1やYZF-R1Mに採用されている電子制御システム「IMU」は、エンジン系とボディ系という2つの流れになっていた電子制御システムを一つにした画期的な技術が使われています。
この電子制御システムIMUはフィーチャーが6軸となっているもので、「Inertial Measurement Unit」というシステムです。

走行している時の前後・左右・上下という三つの軸方向の加速度、さらにピッチとヨー・ロールの3軸方向の加速度を検出・演算フィードバックすることでエンジンや車体挙動を制御し走行を安定させるという技術になります。
このシステムは一般市販車として採用されましたが、作りとしてはレースで勝つため・レースに出るためのものです。

レース向けのマシンには高出力エンジンが採用されていますが、IMUを利用することで花瓶に反応しすぎるのでは?という心配がありますが、これを抑制するための技術もしっかり取り込まれより安定性の高い走行を実現しています。

開発意図に含まれる「フェアな駆け引き」への追求

レースをしている中でライダーは様々なことに気を配りますが、それが車両に5割・路面に3割・ほかのライダーに2割という割合で気を配っているとします。
IMUはこうしたライダーの気配りの2割分をサポートし、フェアに不安定さなく駆け引きをすることが目的です。

開発する際の走行テストでもラップタイム計測を重視せず、ライダーとライダーが競い合う時にその操作を邪魔しない制御を深く考慮したといわれています。
この技術はヤマハ独自のセンサーハイブリッド推定技術によってバンク角の検出や後輪が横滑りを起こすことも推定し、マシンの傾きに連動するトラクションコントロール機能にも活かされているのです。

電子制御システムIMUが搭載されているマシン

電子制御システムIMUが採用されているマシンにYZF-R1・YZF-R1Mがあります。
このうちYZF-R1Mには電子制御サスオエンションが搭載されておりより高い性能を持つ注目のマシンです。

IMUや各センサーから得た情報によって走行の状況から前後サスペンションの減衰力が適切に制御される為、どのような走行であってもライダーが走りに集中できます。
サーキットでも一般道でも、慎重な走りが必要な峠道でも安定性の高い走りができるようになればライダーの疲労も和らぐでしょう。

電子制御システムが採用されたYZF-R1やYZF-R1は開発の仕上げとして2015年鈴鹿の8時間耐久レースに参戦しています。
一般ユーザーが購入できるパーツを利用したマシンで挑むことができるSSTクラスに参戦し見事優勝、電子制御システムを活かしたマシンの性能を実証しました。

こうした総仕上げを行ったことで電子制御システムを搭載したマシンの素晴らしさが実際に実証され、ヤマハの技術は広く世間に知られたことにもなります。
元々高い技術を持っているヤマハですが、常にこうした新しい技術に挑戦し、日々魅力あるバイクを作っているのですね。

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